うつ病で障害基礎年金2級に認定事例

うつ病で障害基礎年金2級に認定

文責 社会保険労務士 松井 宝史 2025.12.04

当事務所で申請した障害年金事例

いままでの25年間の障害年金申請事例を解説してみます。

皆様が実際に申請する時に参考にしていただければ幸いです。

また困ったことあれば、当事務所までお問合せいただければお答えしていきます。

うつ病の障害年金申請を多数手がけています。

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申請事例7:うつ病で障害基礎年金2級に認定

30代後半 女性 うつ病 障害基礎2級

高校生のとき友人が急に話しかけてこなくなったのをきっかけに対人関係に不安を抱くようになりました。

徐々に抑うつと不安感が強くなり、22歳でメンタルクリニックの診察を受けましたが、3か月ほどで受診を中止しました。

その時の診断は「神経症」でした。

受診していない間も、職場の人間関係や家族関係、仕事の悩みが重なり、過呼吸の発症や仕事の多忙も加わることで症状は悪化して、28歳で退職をして違うメンタルクリニックの通院を開始しました。

メンタルクリニックを受診していない間に市販の睡眠薬の過剰服薬も見られ、「うつ病」の診断でした。

ご自身では食事の準備が出来ず、入浴は母親が準備してくれていましたが週に1~2度しか入れませんでした。

ご自身で金額を管理できないほどのオンラインショップをしてしまい、外出はご両親が一緒でないとできない状態となっていました。

コミュニケーションはご両親に対しても億劫で困難な状態でした。

ひどい時は一日中起きられないこともあり、何もせずに1日が過ぎていくこともありました。

身体が鉛のような状態と表現していました。

30歳後半になって愛知労務がご依頼を受け、初診日からしばらく通院がなかったので、障害基礎年金の事後重症請求と障害年金生活者支援給付金の請求をしました。

請求後、およそ3か月後に、障害基礎年金2級と障害年金生活者支援給付金の支給決定を受けることができました。

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認定になったポイント

① 診断書を書いてもらうクリニック様に定期的に通院できるようになってから主治医の先生に書いてもらったこと。

抑うつ気分が強い時期は、引きこもりとなっていました。

② 今何が出来ないかをまとめた書類を作成して、本人が主治医の先生に説明をしたこと。

先生に書類を手渡していただき、先生がひとつずつ確認をしてくれました。

③ 初診の証明の書類(受信状況等証明書)をメンタルクリニックが、紙のカルテで保管しており、保管期限を過ぎていたが書庫から探し出してくれて証明をしてくれたこと。

時間はかかりましたが、最初のメンタルクリニックの医療事務の方も親身になってくれて紙のカルテを探してくれました。

④ 社会保険労務士とヒヤリングを1時間ぐらいの時間をかけて、どのように申請するかを打ち合わせをしたこと。

メンタルクリニックをいくつも行っていましたので、それを時系列にまとめて年金事務所で社会保険労務士が確認をしました。

⑤ 保険料納付要件の確認を社会保険労務士が年金事務所に出向いて、確認をしてくれたこと。

⑥ 自閉症スペクトラム障害(ASD)があり、二次障害としてうつ病を発症していたこと。

しっかりと話を聴いてくれて、どのように障害年金を申請するかを親身になって愛知労務がしたことが、「認定につながった」と、本人とご家族の方が言ってくれました。

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